1-2. 面積・設置階の想定

1-2. 面積・設置階の想定

要求室の床面積と設置階を仮決めする。

床面積は調整しやすいが、設置階は建物構成を決定づける条件なので要注意。

「2-4. 断面計画」から「2-6. 部門コマ数」で再検討するので、少しの想定ミスは許容される。

1-2. 面積・設置階の想定 完成イメージ
1-2. 面積・設置階の想定 完成イメージ

目標時間:10分(試験開始後 20分)

使用する製図道具

  • 製図用シャーペン
  • 消しゴム
  • ヘキサスケール

1-2-1. 設置階の表作成

1-2-1. 設置階の表作成
1-2-1. 設置階の表作成

要求室の表の左または右に表を作成する。問題用紙のレイアウトにもよるが、余白が大きいほうに表を作っておくとよい。

表の最上部には階数を表記する。作成する平面図は3面である可能性が高く、階数の組み合わせは次の4パターンが想定される。

  • 1階|2階|3階
  • 1階|2階|3階~最上階
  • 地下1階|1階|2階
  • 地下1階|1階|2階~最上

階数は数字だけの表記で十分であり、地下1階は「B1」と表記すればよい。

1-2-2. 要求室の面積想定

1-2.-2 要求室の面積想定
1-2.-2 要求室の面積想定

床面積が「適宜」とされている要求室の面積を想定する。

ひとつの室名に対して複数の室を計画する指示がある場合、一室(一戸)あたりの面積に室数を掛けて、合計面積を算出しておく。

ユニット形式で構成される諸室がある場合は、「室面積または上記の合計面積×ユニット数」の表記で書き込んでおく。

1-2-3. 部門ごとの合計面積の算出

1-2-3. 部門ごとの合計面積の算出
1-2-3. 部門ごとの合計面積の算出

各部門のボリュームを把握するために、部門ごとの合計面積を算出する。

共用部門と管理部門がまとめて表示されている場合は、それぞれの合計面積を算出した上で、「共用・管理部門」としての合計面積も書き込んでおく。

ユニット関連諸室など、部門内でグループ分けされた諸室がある場合は、そのグループごとの合計面積も算出しておく。

1-2-4. 要求室の設置階想定

1-2-4. 要求室の設置階想定
1-2-4. 要求室の設置階想定

諸条件をもとに各要求室の設置階を想定して、作成した表に○印を書き込む。

特別な指示がない限り、階別ゾーニングを基本とするので、1階に共用・管理部門、2階にA部門、3階(基準階型の場合、3階以上の階)にB部門を配置すればよい。

セキュリティーの観点から考えると、より専用性・プライバシー性が求められる部門を上階に配置するのが望ましい。

1-2-5. 階ごとの合計面積の算出

1-2-5. 階ごとの合計面積の算出
1-2-5. 階ごとの合計面積の算出

各階のボリュームを把握するために、階ごとの合計面積を算出する。

低層階型の場合は、各階の合計面積が同程度になる傾向がある。

基準階型の場合は、1階と2階の合計面積が同程度になり、3階以上の階の合計面積が1階・2階よりコンパクトになる傾向がある。

低層階型・基準階型のそれぞれにおいて、上記のような傾向が確認できれば、1-2-2. 要求室の面積想定で仮決めした面積がおおむね適切であったと考えることができる。


上記画像の例では、合計面積が2階と3階でアンバランスになっているので、設置階の想定が誤っていたことが読み取れる。

ユニットあたりの合計面積や動線計画・ゾーニングの条件から判断すると、ひとつのユニットを2階に移動することで各階の面積バランスがよくなりそうだと予想することができる。


1-3. 敷地条件整理 完成イメージ
1-3. 敷地条件整理 完成イメージ

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