3-1. ゾーニング

3-1. ゾーニング

大まかな部門配置を行い、ゾーニングおよび動線計画について確認します。

各部門に使用するコマ数や廊下の通りを確認したり、コア(階段・EV)や二層居室の配置を検討したりすることで、計画建物のフレームを決めていきます。

3-1. ゾーニング 完成イメージ
3-1. ゾーニング 完成イメージ

目標時間:10分(試験開始後 70分)

使用する製図道具

  • 製図用シャーペン
  • 消しゴム
  • フリクション(赤、オレンジ、青)
3-1. ゾーニング 下書用紙の記入スペース
3-1. ゾーニング 下書用紙の記入スペース

3-1-1. 六マルの作成

3-1-1. ゾーニング 六マルの作成
3-1-1. ゾーニング 六マルの作成

4コマを1単位としたマルを6つ書く。

1コマは7m×7mグリッドを想定した49㎡の大きさなので、1つのマルが約200㎡である。

最終的に7m×7mのグリッドで計画しないこともあり得る。

部門のゾーニングを検討して動線計画等を確認するのが目的なので、グリッドの設定については割り切って考える。

3-1-2. 部門のゾーニング

3-1-2. ゾーニング 部門のゾーニング
3-1-2. ゾーニング 部門のゾーニング

2-6. 部門コマ数を参考に、ゾーニングを考慮しながら部門を配置する。A部門は、B部門はオレンジ、共用部門は、管理部門はのフリクションを使う。

同じ階に部門が混在したり、部門内で「ユニット」や「関連諸室」などでグループ分けされていたりする場合は、それらの区別がわかるように表記しておく。(上記画像の破線)

計画建物の出入口は、2-1. アプローチを参考に施設利用者用と管理者用で2箇所に設ける。

3-1-3. コアの配置想定

3-1-3. ゾーニング コアの配置想定
3-1-3. ゾーニング コアの配置想定

コア(階段・EV)の配置を想定する。上下階の通りを確認できればよいので、具体的な検討は不要である。

基本的に、階段とEVを合わせて1コマで計画できることが多いので、1コマ分のサイズの〇にハッチングをかけて表記しておく。

3-1-4. 二層空間の配置想定

3-1-4. ゾーニング 二層空間の配置想定
3-1-4. ゾーニング 二層空間の配置想定

一層分では納まらない天井高さの指定がある要求室や吹抜けの指定がある場合、その二層空間の配置を想定する。

上記画像で例にあげている、令和2年度の設計製図試験では二層空間の指定はない。

3-1-5. 廊下の通りを確認

3-1-5. ゾーニング 廊下の通りを確認
3-1-5. ゾーニング 廊下の通りを確認

各階で廊下の通りを確認する。

出入口のある階(基本的に1階)には、廊下の役割を果たすエントランスホールを計画するので、の囲いが他の色の部門に接していればよい。

上階もしくは下階(地階がある場合など)においては、施設利用者用のコア(階段・EV)から各部門へ廊下が通りよく配置できるかを確認する。動線計画が明確になるので、廊下をまっすぐ配置するのが望ましい。

管理者用のコア(階段・EV)からも、廊下部分に直接アクセスできる計画が望ましい。

上記画像では、2階・3階において管理者用のコアからA部門・B部門を経由しなければ廊下に行けない配置なので、3-3. チビコマで再検討する。

3-1-6. 別パターンの検討

3-1-6. ゾーニング 別パターンの検討
3-1-6. ゾーニング 別パターンの検討

初めに検討したゾーニングに問題があったり、時間に余裕があったりする場合は、部門配置や出入口を変更した別パターンでも検討する。


上記画像の例では、コア配置は改善されている。しかし、2階・3階において南北にゾーニングを分けているために室環境の差が大きくなり、用途の特性の観点から考えると望ましくない計画になっている。


3-2. パターン想定 完成イメージ
3-2. パターン想定 完成イメージ

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建物構成の検討

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