1-6. 設備計画
空調設備、給水設備、給湯設備、電気設備、消火設備、排気設備、昇降機設備の設備方式と設置する機器および設置階を表にまとめる。
設備方式が指示されたり、計画の要点等で設備計画について問われたりすることがあるので、明確な理由をもとに決定する。
目標時間:5分(試験開始後 34分)
使用する製図道具
- 製図用シャーペン
- 消しゴム
- ヘキサスケール
1-6-1. 表の作成
建築物の階数(屋上を含む)に応じて、列の数を決めて、列の見出し(一番上の行)に階数を記入する。
空調設備、給水設備、給湯設備、電気設備、消火設備、排気設備、昇降機設備(EV)のそれぞれに必要な行数を考慮しながら、上から順に、行の見出し(一番左の列)に設備の種類を略して記入する。
この後は、左の空欄に設備方式を、各階の空欄に設置する機器を書き込んでいく。
1-6-2. 空調設備
設計条件に従い、空調設備の方式を決める。
特に指定がない場合でも、建築物の用途に応じて、最適な空調方式を採用するべきである。
空調設備用のPS(パイプスペース)やDS(ダクトスペース)も、忘れないように計画する。
1-6-3. 給水設備
設計条件に従い、給水設備の方式を決める。
給水管用のPS(パイプスペース)を計画する。排水管用のPSと兼用してもよい。
1-6-4. 給湯設備
設計条件に従い、給湯設備の方式を決める。
給湯箇所の用途に応じて、最適な給湯方式を採用するべきである。
給湯管用のPS(パイプスペース)は、給水管用のPSと兼用してもよい。
1-6-5. 電気設備
設計条件に従い、電気設備の方式を決める。
特に指定がない場合、キュービクルと自家発電設備を計画するとよい。
電気配線用のEPS(エレクトリック・パイプスペース)を、忘れないように計画する。
1-6-6. 消火設備
設計条件に従い、消火設備の方式を決める。
特に指定がない場合、屋内消火栓もしくはスプリンクラーで計画するとよい。
どちらで計画する場合でも、消火ポンプ室と消火水槽を設ける。
屋内消火栓であれば総合盤(機器収容箱)設置スペース、スプリンクラーであればアラーム弁室を設ける。
1-6-7. 排気設備
設計条件に従い、排気設備を計画する。
左の空欄に排気が必要な室名を書き込む。その室を設置する階にも、同じく室名を記入する。
該当室の設置階より上階には排気ダクト用のDS(ダクトスペース)を設け、屋上に排気ファンを設ける。
基本的に自然排煙で計画するが、もし機械排煙が必要な場合は、非常用発電機をプラスして同じように計画する。
1-6-8. 昇降機設備
設計条件に従い、昇降機設備(EV)を計画する。
左の空欄に部門名を書き込み、エレベーターの形式と、共用部門と管理部門をのぞいて2以上の部門がある場合は兼用が可能であるかを記入する。
各階の欄は、設置階に丸印をつける。
設計条件の整理
建物構成の検討
プランニング