建築士用語辞典

あ行

アスファルトプライマー

アスファルト防水において、下地と防水層の接着をよくさせるために塗布される液状の材料。 揮発性溶剤に溶かしたタイプと、水に分散させたエマルションタイプがある。
さ行

蔀戸

寝殿造りの開口部に使われた建具で、板の片面あるいは両面に格子を組んで作られたもの。 上下に分かれている造りのものは、上側の戸を跳ね上げて金具で吊るすことで、昼間の採光を確保するために使われた。
さ行

所要数量

定尺寸法による切り無駄や、施工上やむを得ない損耗を含んだ数量。 「公共建築数量積算基準」では、各種建築資材における割増の目安として、設計数量に対する掛け率を示している。
は行

ハンプ

路面の一部を盛り上げ、通過する車両に上下振動を与えることで運転者に減速を促す構造物。 駐車場の出入り口に設けられることが多い。
か行

近代建築の五原則

ル・コルビュジエが提唱した近代建築における5つの要素。 「ピロティ」「自由な平面」「自由なファサード」「水平連続窓」「屋上庭園」を実現した代表的な建築にサヴォア邸がある。
か行

沓摺り

開き戸の下部にある床材と取りあう部材。 引き戸の場合、同様の部材のことを「敷居」という。
か行

コンバージョン

既存建築物に改修を施して用途を変更し、新しい建築物へ再生させる手法。 学生寮をコーポラティブハウスに変更した「求道学舎」の例などがある。リノベーションと混同されることがあるが、コンバージョンは用途を変更する点に特徴がある。 ...
あ行

黄金比

自然界や美術作品にみられる、人間がもっとも美しいと感じる比率。 その比は、およそ1:1.618である。
か行

燻蒸室

収蔵品の害虫駆除や防カビ、殺菌を行うための部屋。 薬品等により燻蒸を行うので気密性が必要である。搬出入口・荷解き室と収蔵庫のあいだに設けられることが多い。
あ行

エプロン

浴槽の縁(立上り部分)。 洗い場床面からのまたぎ高さと浴槽の深さに関係する。
は行

ブックディテクションシステム

図書館で蔵書の無断持ち出しを防止する装置及びそのシステム。英単語の頭文字から「BDS」と表記されることもある。 出入り口に設置されることが多く、利用者にとってはカバンや自らが所有する本を持ち込めるといった利点もある。
や行

有機的建築

自然にならった有機的な造形、敷地や環境と一体になったデザインを特徴とする建築。 フランク・ロイド・ライトによって提唱され、ロビー邸が代表的な作品として知られる。
な行

ナースステーション

病院における看護師の詰め所。 看護動線の短縮や観察の容易さを確保できるところに配置される。
た行

デ・ステイル

デ・ステイルとは、客観的で普遍的な表現様式を目指した造形運動をいう。 基本理念は新造形主義(ネオ・プラスティシズム)で、従来の具象芸術に対して、水平線、垂直線、直角、正方形、長方形、三原色、非装飾性、単純性を追求した。
ら行

ライトウェル

低層・中層住宅において、主に採光のために設けられる吹抜け空間。別名「光井戸」 プライバシーを保ちつつ明るい空間を演出できたり、通風・換気を確保できたりする利点がある。
ら行

レンタブル比

建築物の収益性の指標のひとつであり、一般的には延べ面積に対する貸室合計面積の比率。 値が大きいほうが収益性が高いとみなされるので、事業性のある建築物については重要視される傾向にある。
さ行

シーズニング

美術館や博物館において、アルカリ汚染因子や湿気の発散量が減少するまで収蔵・展示を控えること。 延べ面積10,000㎡程度の美術館では、コンクリート打設から開館までに約20ヶ月を要する。
は行

パイプサポート

型枠工事で支柱として用いられる支持金物。 梁やスラブの底面の型枠を支えるために使われることが多い。
な行

内部摩擦角

土を構成する粒子間の摩擦やかみ合わせの抵抗を角度で表したもの。 内部摩擦角が大きいほど、土を盛ったときに崩れにくい特性がある。
た行

耐火建築物

耐火建築物とは、建築基準法第2条第1項第九の二号で定義される建築物をいう。 簡単に言うと、主要構造部を耐火構造と同等の性能とし、外壁の開口部で延焼のおそれのある部分に防火設備を設けたものといえる。
タイトルとURLをコピーしました