高齢者介護施設【記述課題4】

(1)周辺環境を踏まえた建築物の配置計画について考慮したこと

[box class=”box1″]・南側に広がる緑豊かな運動公園の眺望に配慮し、居間・食堂や住居、その他の主要な居室を多く南面に面して計画させるため、東西方面に間口の広い建物配置とした。
・利用者のアプローチは、歩道付きの南側道路からとするとともに、敷地南側に車寄せを計画するため、建物を北側に寄せて配置した。[/box]

(2)駐車場及び車寄せの計画について、その位置とした理由及び動線計画について工夫したこと

[box class=”box1″]・歩道があり幅員の広い南側道路側に設けた主出入口に面し車寄せを計画した。また、大型の庇を設けることで降雨時にも雨に濡れずに安全に乗降できる動線計画とした。
・車椅子使用者用及び送迎用福祉車両用駐車場は利便性を考慮し車寄せに面して計画し、訪問介護用及びサービス用駐車場は利用者動線と分離させ北側道路に計画した。[/box]

(3)居住部門の住居の配置計画について考慮したこと

[box class=”box1″]・敷地北側には、集合住宅のバルコニーが本敷地と向かい合うことから、プライバシーを考慮し、北向きを避け、眺望良く開放的な運動公園に対して開かれた配置計画とした。
・住居数が多く、居間・食堂も運動公園に面した計画とするため、南向き配置を主としつつ、隣接建物との空間が確保できる東・西向きにも配置した。[/box]

(4)住居の室内空間において、車椅子使用者等のバリアフリーに配慮したこと

[box class=”box1″]・床は滑りにくい素材の採用や、段差を作らない計画とした。
・トイレは、扉を開口の広い引戸とするとともにゆとりのある広さとすることで、介助者のサポートも行いやすい計画とした。
・洗面は、車椅子のままでも寄りつけるように、洗面台下部に膝が入る空間を確保した。
・ベッド周りに車椅子の回転スペースを確保し、一人でも乗降が可能な計画とした。[/box]

(5)建築物に採用した構造種別、架構形式及びスパン割りとこれらを採用した理由

[box class=”box1″]・構造種別は、居住性を高めるため、揺れの小さい鉄筋コンクリート造を採用した。
・架構形式は、建物用途が複数であり、上下階で諸室の機能が異なるため、空間構成の自由度が高い純ラーメン架構を採用した。
・応力の集中を起こさないよう各方向で均等なスパン割り(7m×6m)となる計画とした。[/box]

(6)耐震計画について考慮したこと

[box class=”box1″]・計画上セットバックした平面形状となってしまうが、2・3階の平面は整形となうようにまとめ、スムーズな力の流れとなるように全体の構成を考慮した。
・1階でエントランス上部の吹抜けと階段室、EVシャフトのスラブ抜けが同一スパンに存在するため、左右の地震力(水平力)相互伝達が十分機能するようスラブ厚を200mmとした。[/box]

(7)レストランの厨房の排気計画において、排気ファンの設置位置、その位置とした理由及び排気ダクトのルートの考え方について考慮したこと

[box class=”box1″]排気ファン 設置位置・理由
厨房のフードの上部に、ダクトスペースを計画し、屋上に排気ファンを設置することで、上階への臭気の拡散を最小限に抑えるよう考慮した。[/box] [box class=”box1″]排気ダクト ルートの考え方
排気ダクトは、横引きを最小限とすることで、排気能力の減衰を極力起こさない計画となるよう考慮した。[/box]

(8)地震等の災害に対する防災計画について考慮したこと

[box class=”box1″]・受水槽には、緊急遮断弁を設け、断水時にも、槽内の水が保水され利用できる計画とした。
・非常用発電機の発電能力は、3日程度の停電に対応可能とし、災害時の電源供給が可能な計画とした。
・備蓄倉庫を設け、被災時でも居住者の生活が続けられる計画とした。[/box]

(9)建築物の環境負荷低減(熱負荷の抑制、自然採光、自然通風)について、配慮したことを具体的に記述する

[box class=”box1″]・屋上緑化を行うことにより熱負荷を抑制し、夏期の冷房負荷の軽減を図った。
・吹抜けを建物南面に計画することにより、エントランスホールを介し、暗くなりがちな建物中央部まで、自然採光が入り込む計画とした。
・廊下端部に開口部を設けることで、中間期には建物内の自然通風を確保できるようにした。[/box]
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