高齢者介護施設【記述課題3】

(1)駐車場及び車寄せの計画について、その位置とした理由及び動線計画において工夫したこと

[box class=”box1″]・利用者の駐車場及び車寄せは、幅員が広く見通しの良い北側の道路側からのアプローチとすることで、利用者にとって分かりやすい計画とした。
・車寄せを主出入口前面に設けることで、移動距離が短く利用しやすいよう工夫した。
・サービス用駐車場は東側道路に面して設け、利用者動線と明快に分離した。[/box]

(2)各部門のゾーニングについて考慮したこと

[box class=”box1″]・1階に共用部門及び地域包括支援センター部門、2階にデイサービス部門、3〜5階に住宅部門をまとめて計画することにより、利用者に分かりやすい部門構成とした。管理部門を東側道路側にまとめて配置することにより、利用者部門と管理サービスの諸室を明確に区分した。[/box]

(3)バリアフリーについて考慮したこと

[box class=”box1″]・建物内部においては、床の段差がない計画とするとともに、出入口の扉幅及び廊下幅等を建築物移動等円滑化誘導基準の寸法以上とすることで、車椅子使用者により使いやすい施設となるよう考慮した。
・サイン計画、色彩計画を考慮して高齢者にも分かりやすいユニバーサルデザインを採用した。[/box]

(4)東側道路の道路高さ制限について考慮したこと

[box class=”box1″]・敷地南東の7m×10mの部分は東側道路の幅員による道路高さ制限について検討しなければならない。検討部分の建築物の高さは19.2mであるため、計画建物を東側道路境界線より壁芯で4mセットバックさせ有効セットバック寸法を3.6m確保することで、(3.6m+6m+3.6m)×1.5=19.8mで高さ制限に抵触しないように計画した。[/box]

(5)地盤条件を踏まえて計画した基礎構造について、「採用した基礎構造の形式」、「基礎底面のレベル」、「基礎梁の寸法」等について考慮したこと

[box class=”box1″]・基礎構造形式は、不同沈下が生じにくく接地圧を小さくできる、べた基礎を採用した。基礎底面のレベルは、支持地盤への根入れ深さを確保するためにGL−2.0mとし、基礎梁の寸法を500mm×2,000mmとした。また、耐圧版の厚さを500mmとした。ピット部は、設備配管スペースや貯水槽などに有効利用する計画とした。[/box]

(6)スラブ及び小梁の架け方について考慮したこと

[box class=”box1″]・スラブは、短辺方向の長さが4m以内となるように小梁を配置することで、スラブの振動やたわみの抑制を図った。小梁については、できるだけ連続梁とすることにより、剛性を高め、たわみを小さくするよう考慮した。浴室においては、スラブに段差が発生する部分に小梁を設け、スラブが負担する荷重が周囲の梁に安全に伝達できる計画とした。[/box]

(7)建築物に採用した構造種別、架構形式及びスパン割りとこれらを採用した理由

[box class=”box1″]・構造種別は建築物の規模と高齢者が利用する施設であることから、耐震性、耐久性、耐火性、遮音性、気密性に優れた鉄筋コンクリート造を採用した。架構形式は靭性に優れ、空間構成の自由度と将来の間取りの変更時の可変性を考え純ラーメン架構とした。スパン割りは平面計画との整合性と柱1本当たりの負担面積に無理のない7mのスパンを採用し、経済性にも配慮した。[/box]

(8)住宅部門の排水管の計画において、建築物の断面計画及びパイプシャフトの配置計画について考慮したこと

[box class=”box1″]建築物の断面計画
・水廻りからシャフトまでのスラブを200mm下げ、スラブ上で配管することにより、下階への漏水や給排水音等の影響が極力少なくなるよう考慮した。[/box] [box class=”box1″]パイプシャフトの配置計画
・MB・PSは各階同位置とし、幹線ルートを短くするとともに、各階の廊下に面して点検口を計画することで、検診及びメンテナンスのし易さを考慮した。[/box]

(9)建築物の環境負荷低減(アクティブデザイン)について、考慮したこと(2つ)

[box class=”box1″]・LED等の消費電力の少ない照明設備を採用するとともに、人感センサーや照度センサー等を活用することで無駄を無くし、電気エネルギー及び光熱費の削減を図った。
・太陽光発電パネルを建築物の屋上に設置し、電気エネルギーの削減を図った。[/box]
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