高齢者介護施設【記述課題1】

(1)送迎用福祉車両等が利用する「車寄せ」の計画について工夫したこと

[box class=”box1″]・車寄せのアプローチは、メイン道路に面して計画し、送迎用福祉車両等がスムーズにアプローチできるようにした。また、送迎者の乗降が他の車両の通行の障害にならず、安全に行えるよう、車道の幅を広く、一方通行で通り抜けの計画とした。[/box]

(2)施設全体及び住宅部門、デイサービス部門のセキュリティ管理について工夫したこと

[box class=”box1″]施設全体
・施設全体のセキュリティ管理は、風除室入口、通用口、公園からのレストランの入口を防犯カメラで監視するとともに、風除室横に施設管理室を設け、主出入口の利用者の出入りを直接確認することが可能な計画とした。[/box] [box class=”box1″]住宅部門
・住宅部門のセキュリティ管理は、専用EV、専用階段横に管理人室を設け、居住者及び来訪者の出入りを確認できるようにした。また、専用EVは各室のカードキーにより、作動するようにし、部外者が出入りできないよう計画した。[/box] [box class=”box1″]デイサービス部門
・デイサービス部門のセキュリティ管理は、専用EV、専用階段の2階出入口正面にスタッフルームを設け、利用者の出入りを確認できるようにした。また、専用EVは自由に利用ができないよう、管理キー付きとし、夜間は1階エントランス部分で施錠ができるようにした。[/box]

(3)防火区画(竪穴区画、面積区画)の計画について考慮したこと

[box class=”box1″]・床面積の合計が1,500㎡以内ごとに必要となる面積区画は、1〜2階をまとめて1つの区画とし、3〜5階の住宅部門は階ごとに区画した。また、竪穴区画が必要となる住宅部門専用の階段とEVは、施設の用途を考慮し、高い安全性を確保するために、全てを特定防火設備で区画し面積区画を兼ねた。区画貫通部は、政令及び告示により定められた構造とした。[/box]

(4)東側道路の道路高さ制限について考慮したこと

[box class=”box1″]・敷地は、近隣商業地域で道路高さ制限において1.5の斜線勾配が適用されるため、東側道路に最も近い建築物の部分の道路高さ制限を考慮しなければならない。計画する建築物の最高の高さは19.2mであるので、計画建物を東側道路境界線より3.5mセットバックさせることで、道路高さ制限の限度(3.5m+6.0m+3.5m)×1.5=19.5mに抵触しないように考慮した。[/box]

(5)建築物に設定した目標耐震性能を達成するために、上部構造の構造種別、架構形式、スパン割り及び主要な部材の断面寸法について考慮したこと

[box class=”box1″]構造種別・架構形式
・建築物の規模、用途を考慮し、耐火性、耐久性、遮音性に優れ、地震力に対し剛性の高い、鉄筋コンクリート造とした。また、靭性に優れ、平面計画の自由度が高いことや、将来の間仕切り変更に対応しやすい純ラーメン架構を採用した。[/box] [box class=”box1″]スパン割り
・平面的にバランス良く、できるだけ整形な形状を意識し、柱1本当たりの負担面積が50㎡程度となるスパン割りとした。[/box] [box class=”box1″]主要な部材の断面寸法
・耐震安全性の目標の構造体Ⅱ類を想定し、柱を800mm×800mm、大梁を500mm×800mm、小梁を300mm×600mm、スラブ厚を200mmとした。[/box]

(6)デイサービス部門に採用した空調方式と設備スペースの位置について考慮したこと

[box class=”box1″]採用した空調方式:空冷ヒートポンプマルチ型エアコン
設備スペースの位置:・室内機への配管距離が短くなるよう、室外機置場はスタッフルームの上部、2階の屋上に設置した。
・メンテナンス時は、共用廊下からアクセスできるように計画した。[/box]

(7)デイサービス部門に採用した給湯方式と採用した理由

[box class=”box1″]採用した給湯方式:マルチ型ガス給湯器による中央給湯方式
採用した理由:・デイサービス部門に計画した、3か所の浴室を同時使用した場合に、安定した給湯温度と給湯量を保持できるよう、循環式の中央給湯方式を採用した。
・給湯器は、配管距離を短くするため、2階の屋上に設置した。[/box]

(8)住宅部門に採用した給湯方式と採用した理由

[box class=”box1″]採用した給湯方式:ガス給湯器による個別給湯方式
採用した理由:・各戸に設置することにより、給湯配管を短くでき、放熱によるエネルギーロスが少なくできる。賃貸物件のため、各戸ごとのガスの使用量が明確に確認でき、メンテナンスも個別にできるため、個別方式を採用した。[/box]

(9)住宅部門の排水管の計画において、建築物の断面計画及びパイプシャフトの配置計画について考慮したこと

[box class=”box1″]建築物の断面計画
・水廻りからシャフトまでのスラブを200mm下げ、スラブ上で配管することにより、下階への漏水や給排水音等の影響を極力少なくなるよう考慮した。[/box] [box class=”box1″]パイプシャフトの配置計画
・MB・PSは各階同位置とし、幹線ルートを短くするとともに、各階の廊下に面して点検口を計画することで、検診及びメンテナンスのし易さに考慮した。[/box]
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