高齢者介護施設【記述課題5】

(1)建築物のアプローチ計画において、その位置とした理由及び動線計画について考慮したこと

・敷地は南側道路のみに接道するため、敷地中央付近に通り抜けができる車寄せを設け、居宅サービス施設への車等によるアプローチを計画した。また、車寄せの西側に管理サービスのアプローチを設け、東側に居住施設のアプローチを設けることで、施設利用者、居住者及び管理サービスとの動線交錯を避ける明快なアプローチとなるよう考慮した。

(2)展示ギャラリーの計画において、その位置とした理由及び吹抜けを活かした空間構成について考慮したこと

・施設の利用者や居住者及び地域住民が気軽に利用でき、交流もしやすいようエントランスホール(2)に面した位置に展示ギャラリーを設けた。
・外部に面するとともに、その吹抜け空間の上部には開閉式のトップライトを設けることで、明るく開放的で2階ホールとも一体的なつながりを持った空間構成になるように考慮した。

(3)セキュリティ及び「はきかえ(上足・下足)」に配慮した動線計画について考慮したこと

セキュリティ
・各施設の主出入口近くには管理人室や事務室を設けることで、建物の入退館を確実に確認できる計画とした。
・屋外階段の1階には不用の侵入防止のため、内部からのみ解錠可能な施錠付き扉を設けた。
はきかえに配慮した動線計画
・居宅サービス施設の「はきかえ」スペースは、1階のエントランスホール(2)に計画し、主出入口からの動線が比較的短くなる位置に、ゆとりのある広さや床段差のない計画にすることで、スムーズな動線計画になるように配慮した。

(4)居住施設における住戸の室内空間について、バリアフリーに配慮した設計のポイント(仕様、各種寸法等)について、特に考慮したこと

・玄関の扉及び全ての室内出入口の扉を引き戸とし、それぞれの有効寸法を900mm以上と800mm以上確保した。
・室内の廊下幅は有効1m以上とし、壁面には手すりを設けた。
・玄関の見切りを含め、床は段差のない仕上レベルとした。
・床の仕上材は、滑りにくく転倒しても衝撃が少ないタイルカーペット仕様とした。

(5)建築物に設定した目標耐震性能(地震力の程度と建築物の状態)

・高齢者介護施設という用途から、地震時における円滑な避難が困難であると考え、震度5程度の中地震時においては建物の損傷がなく、震度7程度の大地震時においても軽微な補修で対応できる建物被害に抑えるように目標耐震性能を、構造体としてⅡ類相当に設定し建築物を計画した。。

(6)建築物に設定した目標耐震性能を達成するために考慮したこと

・高い耐震性能を有する建築物とするため、柱や梁の断面を余裕のある基準で設定した。
・耐震強度を高める耐力壁の計画を、平面的にも立体的にもバランスの良い配置計画となるよう配慮した。
・耐力壁のバランスは、具体的に建物平面を中心からみて東西や南北に分散して配置し、各方向で相互間の範囲で均等の壁量となるように計画した。

(7)地盤条件を踏まえて計画した基礎構造について、「採用した基礎構造の形式」、「基礎底面のレベル」、「基礎梁の寸法」等について特に考慮したこと

・5階建ての鉄筋コンクリート造であり建物重量も重いことから、剛性の高い地中部の構造体とするためべた基礎を採用した。
・支持地盤となるGL−2.0m以深のN値=40以上の砂礫層まで基礎底面が到達するように、基礎梁の寸法を500mm×2,500mmとした。

(8)設備スペースの規模と設置位置

キュービクル及び非常用自家発電機|1階・設備機械室(1)|40㎡
受水槽及び給水ポンプ|1階・設備機械室(2)|35㎡
消火ポンプ(屋内消火栓)|1階・管理用階段下|7.5㎡
空調用室外機|2階・屋上及び建物西側地上
住戸用エアコン室外機|3〜5階の南側バルコニー
2階浴室用マルチ給湯器|2階の屋上

(9)設備シャフトの配置計画について考慮したこと

・給排水用のパイプシャフトについては、3〜5階で計画する居住施設の住戸用給排水等が数多く必要になるため、下階では集約して設け、極力横引き配管が短くなるよう経済性に配慮した。また、電気用パイプシャフトと空調用パイプシャフトは、それぞれの設備スペースに近い位置で1階と2階の居宅サービス施設の上下間において適切に計画した。

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